ホームヘルパー資格 講座

ホームヘルパーと介護保険改正

ホームヘルパーは、現在の介護保険制度の中でなくてはならない存在です。
そして、ほかの保険制度、法律、条例などと同様に、介護保険制度についても、いまよりもよい制度になるために改正がなされます。
直近の介護保険改正は平成18年に行なわれたものになりますが、ホームヘルパーはこの介護保険改正により、どのような影響を受けるのでしょうか。

 

ホームヘルパー資格はなくなる

まずホームヘルパー資格制度そのものが介護保険改正により変更されたということがあります。
今までのようにホームヘルパー1級、2級といった研修区分が廃されます。
その代わりとして、介護職員基礎研修と呼ばれる研修制度が課されるようになるのが、今回の介護保険改正の大きな変更点のひとつです。
またこの流れから、将来的にホームヘルパー資格自体の廃止、介護福祉士資格への統合が、ほぼ確実に行なわれることが決定しています。
ホームヘルパーと介護福祉士は現場では同じ介護サービスの提供にあたるお仕事ですが、介護福祉制度上、ホームヘルパーと介護福祉士は異なるものとして扱われていますので、ホームヘルパー資格を取得している人でも、将来的には介護福祉士資格試験の受験をする必要が出てくるでしょう。
介護保険改正により、この流れへの布石が打たれています。

 

介護福祉士になるには

介護福祉士になるための研修として、先ほど説明した介護職員基礎研修を受ける必要があるわけですが、ホームヘルパー資格を取得している人はこの研修の時間を短縮することができるようになります。
本来であれば、500時間の研修が課せられているのですが、それがホームヘルパー2級以上を取得していることにより152時間と、3分の1程度の研修時間に短縮されますので、これからホームヘルパー資格の取得を目指すならば、3級ではなく2級を取っておくのがベストです。
介護保険制度に限らず、国の制度は一定の期間ごとに見直されることが多く、ホームヘルパーに関する制度もさまざまに手を入れられることが考えられますので、これからもきちんと制度改正について把握して、ムダな勉強をすることのないようにしていきたいものです。