ホームヘルパー資格 講座

ホームヘルパーと年齢

ホームヘルパーというのは、高齢者や身体障害者など、日常生活の介護が必要な人(要介護者)の自宅でさまざまな介護サービスを提供するお仕事です。
必然的に年齢の高い方と接する機会が多くなるのですが、今回はサービスを受ける側ではなく、サービスを提供するホームヘルパーの年齢について考えてみたいと思います。

 

介護福祉関係の仕事に関して人手の不足が叫ばれて久しいですが、未だその傾向は収まりません。
高齢化社会は加速し、ホームヘルパーの需要は高まっていますが、需要に見合った十分なホームヘルパーが確保できているかというと、実際にはなかなか足りていない現状があります。

 

 

ホームヘルパーの平均年齢は高い

その中で、ホームヘルパー自体が比較的高い年齢層の人で構成されているということも指摘されています。
厚生労働省が平成19年度におこなった賃金構造基本統計調査によりますと、ホームヘルパーとして活躍中の方の平均年齢は43.8歳だそうです。
同じ時期に介護労働安定センターが行った別の調査においても、ホームヘルパーとして事業所に登録している人の年齢層を調べると、「40歳以上50歳未満」のスタッフが全体の33.1%だったという結果になっています。
さらに「50歳以上60歳未満」が30.5%と、40代、50代のスタッフが全体の過半数、3分の1弱を占めていることになります。
これを見ても、やはり若い人よりは、ある程度の熟年層が介護の現場を支えているということが分かるでしょう。
さらに男女比で見てみると、男性が18%に対して女性82%と、圧倒的に女性のほうが多く、また男性の平均年齢は36.7歳に対して女性の平均年齢は45.3歳と女性のほうが10才以上も平均年齢が高いことが分かります。

 

本来は若い人の仕事

ホームヘルパーの仕事は力仕事も多いので、本来は若い男性が少しでも多い方が現場も助かるのですが、給料の面や勤務時間の面などで、どうしても若い人が目指す職場となりきれていないのが現状のようです。
逆に子育てが一段落した主婦など、今まで社会とのかかわりが希薄だった人が積極的に人の役に立ちたいと思って介護職を目指す結果、比較的年齢層の高い女性のスタッフが多くなるのではないでしょうか。